最近、少し遠くから顎関節症が主訴でみえた患者さんと話していると、近くの歯医者で「少なくとも3ヶ月に1度は掃除に来なさい。」と言われていると。しかし、口の中を拝見させてもらうと、綺麗で、歯の生え際を探針でなぞっても全く歯垢がつかないのです。
こんな人が「掃除」に来院すると、「きれいですから掃除は必要ありません。」とは言わないで、かっこだけ「掃除」して、結果的に歯や歯肉を傷つけているだけのことが多いです。
一方で、3ヶ月に1度の掃除で歯石を取ってもらって「サッパリした」と感じた人でも、次の日から、また少しずつ歯垢が蓄積して、3か月後に又同様の歯石がついているのを「掃除」してもらいに来院する・・・。
歯垢がばい菌のかたまりで、歯や歯肉に為害作用があるのです。
歯石になって為害作用が出るのではないので、日々歯垢を清掃することに意味があるのです。
それが達成できると歯石など着かないのです。
歯石取りを無駄とは言いませんが、それよりも「力」がこの歯に強くかかって、症状が出てないですが、少し弱って(揺れて)きてます。又は虫歯になっています。これに、ひどくなる前にどう対処しましょうか?が肝心なところです。
◎キレイな口腔内にするには
・歯の生え際(全周)を丁寧に磨く(遺伝要因が大きいと時間がかかりますし、多少の出血や痛みがありますが、徐々にましになります。)・・虫歯予防には歯と歯の接触点にフロス。
・口呼吸による乾燥は問題なので鼻呼吸の確立(起床時の口が乾きませんか? 普段1ミリでも口が開いてませんか?)・・・当院のマウスピースで気道の狭窄を防止。鼻を洗っても一時的。
・案外と大きい遺伝要因(虫歯に、又は歯周病になりやすい人がいます。)
・歯列のアーチが狭い(舌根沈下へ)と問題ですので、SH療法で歯列のアーチの拡大
下記ページでも歯周病治療・定期検診について記載しております。ぜひご確認を。
【関連ページ】歯周病治療