虫歯・歯周病etc|京都市の歯医者、咬み合わせ「医療法人越久村歯科医院」

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虫歯・歯周病etc

むし歯治療

当院ではむし歯の治療の際、むやみに削らない方針を取っています。
むし歯がそれほど進行しておらず、歯の表層のみに見られる場合は、削らずに再石灰化を促す治療を行います。ほんの小さな虫歯は10~20年大きくならず変化しないこともよくあり、削ってかえって進行を早めることもあります。
ただ、むし歯が大きくなると、削って詰め物・被せ物をつける治療が必要になりますし、さらに進行すると、歯の神経を除去しなければならなくなります。そのようなことをできるだけ避けるためにも、定期的に検診を受けられることをお勧めいたします。ただ検診の目的は、歯にかかる力の分散がメインです。

虫歯の予防はフロスで

虫歯の予防は、『フッ素を含んだ練り歯磨き(少数の合わない人がいます)』と『砂糖を減らすこと』と、『フロス』でしょう。
小学校以上では虫歯がよく見られるのは、ほとんど歯と歯の間の接触点直下です。(嚙みしめ圧でそこに小さなヒビができると虫歯になりやすい)ですからその部分の掃除をするならフロスです。
歯ブラシで丁寧にみがくのは、歯周病対策としては有効ですが、虫歯予防にはあまり役に立っていないのです。

歯周病治療

歯周病の原因

一部ではなく、全体的に歯が弱る長年の歯周病の患者さん(程度の差はありますが、全体の2~3割…一般に言われているより少ない)を診て、以下の様に思います。
歯周病の要因として、最も大きなものはこの3つです。

  • ・最大の原因は遺伝(体質)
  • 口呼吸で口の中が乾燥する(サラサラ唾液が少ない)
  • ・夜間を中心とする強い嚙みしめ圧

遺伝要因は変えられないので、徹底的に歯ブラシで磨くしかありませんし、効果が大きいです。(おすすめは、歯ぐきと歯の境目の全周と、溝の中・1本1本を縦磨き)ほとんどの人の歯磨きは、効果があまり上がっていないのです。

歯石取りは何のため?

勘違いしている患者さんがいますが、歯石にそれほど為害作用はありません。歯石取りは「歯ブラシで磨きやすくする為」にするのす。
歯石は歯垢(磨き残しによるばい菌のかたまり)が積層して固くなったものです。歯石があるということは「その箇所は磨けていなくて、長い間いつも歯垢が付いていた」ということです。
反対に上記の3条件に問題が無ければ、あまり磨かなくても歯垢も付きにくく、歯周病で歯を失うことはないように思います。(歯の生え際を全周綺麗に磨くのは大変むつかしいです)
高齢でほとんど歯が残っている人の多くは、凄く丁寧に歯を磨いている人ではなく、3条件に問題がない人でしょう。

強い噛みしめ圧と口呼吸への対策

1~2本の歯が順番に弱って来るケースが多いのですが、その原因は歯周病ではなく、その歯に強い力(特に夜間の嚙みしめ圧)がかかっていることです。また、下顎にズレがあると口呼吸になり、口内が乾燥します。
これらの強い噛みしめ圧や口呼吸への対策として、当院のマウスピースを夜間装着する事をお奨めします。

口の中の細菌は、あらゆる全身疾患、糖尿病・アルツハイマー型認知症等々に悪影響を及ぼすことが言われています。改めて口腔内の清潔さ・サラサラ唾液の重要性を強調しておきたいと思います。

知覚過敏

虫歯で無いのに歯がしみる。これには、大きく分けて2つの原因があります。(実は、虫歯でしみるほうが少数)

  1. 歯みがきが、横磨きで長時間で乱暴・・・歯の表側の歯ぐき寄りを練り歯磨きでゴシゴシ磨くと表層が削れます…力を抜いてソフトに!
  2. かみ締めの影響・・・主に夜間のかみ締めをメインとする“力”が歯に強くかかり、その歯の表面の歯ぐき寄りに小さなヒビが入ってしみる。(そこに虫歯もできやすい)

多くは、後者の“力”が原因ですから、かみ合わせの改善やマウスピースの装着で治ります。ただ、しみる箇所に接着性の膜を貼れば、しばらくは改善します。ここでも、虫歯と同様に根本原因の“力”への配慮が必要です。

根管治療

近頃マイクロスコープの使用を売りにしている歯科医院が増えましたが、当院では、東京表参道の明石歯科医院の明石先生のセミナーに出て、明石先生の手法を見習って根管治療をしております。おそらくこれが一番であろうと思います。

昔は、出来るだけ歯の神経は抜かない方がいいと思っておりましたが、現在は、将来に不安がある神経は除去しておいて何の問題があるのか、と感じております。事実、ほとんど問題はありません。

口臭について

最近、口臭が気になる患者さんがいらして、矯正装置のレジン部との相性が悪かった事が解りました。矯正装置を多く作っている技工所さんに聞くと、そういう「口臭が気になる人が時々いる。」とのことです。矯正装置は他のレジンでは作れないそうで、新製して、うがい薬と装置を洗浄する薬品を使ってもらうことにしました。
このように、多くは「磨いてない」ことが原因ではない事も多いです。アレルギーであったり、歯の根っ子の問題であったり。

口臭と体臭の境目も微妙ですし、口を開いたら口臭を感じる人は、たまにいますが多くは男性の高齢者で本人は全く気にしていないケースが多いです。
口臭が気になると訴える方に口臭を感じることは、まず、ありません。「向かい側のホームの人が鼻を触ったのは、私の口臭のせいだ。」的な神経症の方がたまにおられます。
身体も歯も丁寧に磨いて、鼻呼吸が確立していてサラサラ唾液が多い方に、まず口臭を感じることはありません。

定期検診

「痛みの出た歯を治療する*」という対症療法を続けていると「段々歯を失うことになる」ことは予想されます。
定期検診では「隣の歯ではなく、何故その歯が悪くなったのか?今後どうしたらいいのか?」を考えて対処すべきだと当院では考えています。
定期検診のたびに歯石がついているのは『口呼吸*』であることが多く、歯のクリーニングだけではなく口呼吸の改善が必要だと考えます。
「磨け、磨け!」だけでは解決しません。

*「痛みの出た歯を治療する」…その歯に原因はなく、バランスの悪い当たりの犠牲者かもしれません
*『口呼吸』…サラサラ唾液が減少し歯が乾き気味

虫歯の早期発見は有用なのでしょうか?

小さい子の虫歯が急速に進むこともありますが、大人はそうではありません。小さな虫歯は場所にもよります(隣接面以外)が、経過観察していても10年20年後も変化ないこともあります。それを「ここも、ここにも小さな虫歯があります。」と「治療」を続けていいのでしょうか?
その「治療」は何年持つのでしょうか?その「治療」は、バランスがよい咬み合わせなのでしょうか?アレルギーは大丈夫ですか?
虫歯の原因の多くは、強いかみ締めがかかる歯間部隣接面の細かいヒビから始まります。
虫歯で歯を失うことは、余程放置しないとまずありません。ハッキリしてから治療しても遅くはないかもしれません。

歯周病に定期検診は有用なのでしょうか?

ある程度、有用ですが、定期検診に通う人のほとんどは、すでにきれいに磨けています。下顎前歯の裏側のわずかな歯石などほとんど為害作用はありません。ほとんどきれいなのに「お掃除しておきますね。」とゴシゴシ、スケーリングしても、歯ぐきが下がるだけ、歯の根元が傷つくだけ の結果の人が多くいます。
遺伝要因の強い、重度の歯周病の方で、自分で5分間程度キッチリ磨けない人が衛生士さんに定期的にスケーリングしてもらうのは有用でしょう。

定期検診に通う意味は?

少し弱って来た歯があれば、なぜ他の歯ではなくその歯が弱ったのかの原因をさぐることです。多くは、その歯の周囲が磨けていなかった事が原因ではなく、夜間を中心とする嚙みしめ圧がその歯に強くかかっているからで、下顎の大きな動きの咬合バランスの改善と鼻呼吸の確立が対策です。
1~2本の歯だけが、揺れてくるのは、その歯に負担が重くかかるからで、歯周病ではありません。
条件の悪い人に必須と考えるマウスピースの調整も大事です。

予防歯科

一般に予防歯科というと「定期的にお掃除しましょう。ここが磨けてませんよ。」的なものが多いですが、当院は咬み合わせを重視しています。
嚙みしめ圧(主に夜間にほとんどの人に嚙みしめがあります)を、多くの歯にバランス良く分散して下顎がスムーズに動き、左右ではなく真っ直ぐ前にずれることが、歯にも身体にも優しい状態です。
その為には微調整が大事です。
下顎のズレは、すなわち全身のズレであり、気道径を狭めて、口呼吸を招きやすく、口呼吸は口臭や口の中の乾燥・歯周病につながります。
最終的に、嚙みしめ圧に対して、バランスの良い咬み合わせの人が、将来的に歯に優しいだけではなく、身体や顔つきのひずみを生みにくいのです。
1番汚れている歯が悪くなるわけではありません。強圧のかかる歯が悪くなるのです。この大きな原因に対処せずに、結果としての虫歯や歯周病になった歯だけ見ての対処療法には限界があります。
例えば、ある程度の動揺のある歯が夜間のマウスピース装着でしっかりとしてくることは良く経験します。

ただ、遺伝的に悪い細菌叢が主因の歯周病の人には、抗生物質の使用も考える必要があります

フッ素について

フッ素配合の練り歯磨きは、虫歯に効果ありだと思います。ゆすぎを少しにしたいぐらいです。しかし、困ったことに歯磨きレベルの低濃度でもアレルギーのある方が少数ながらおられます。フッ素に反対の論文も多くあり、水道水のフッ素添加も一時ほど行われなくなりました。歯科医院での定期的な高濃度のフッ素塗布は、余りオススメしません。

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