インプラントのリスク|京都市の歯医者、咬み合わせ「医療法人越久村歯科医院」

インプラントのリスク|京都市の歯医者、咬み合わせ「医療法人越久村歯科医院」

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インプラントのリスク

インプラントのリスクについて

当院ではインプラントを勧めておりません

10数年インプラントを経験し、当院は「ノンインプラント」を推奨しています。


「インプラント反対」には理由があります

インプラントは「異物を骨に埋め込む」治療です。
骨に穴を開けて、異物であるインプラント体を押し込みます。
昔より進化したとはいえ、所詮「異物」であることに違いありません。
決してメリットばかりではない事を知っておいてください。
むろん、なんとか抜歯しなくて済む歯をインプラントにするのは論外ですし、インプラントの手術で骨内の神経を傷つけることも論外です。インプラントが上手くいった場合においても、そんなにいいものではありませんと申し上げているのです。

インプラントのリスク・デメリット

骨に十分な骨量がない箇所に無理やり…は論外としても、十分な骨量がある箇所でも次のようなリスクがあります。

  1. 材質が合わない・アレルギー
    インプラントの材質はチタン合金かジルコニアです。
    中にはそれらの材質にアレルギーというか「合わない」人がいます。無論、クラウン等の金属にも「合わない」人がいますが、骨内に埋めたインプラントの材質が合わないと影響も大きく、取り去るのも大変です。ジルコニアのほうが合わない可能性が高いように思います。
    下部の東京医科歯科大学歯学部の記事も参照ください。
  2. 天然歯を弱らせる
    嚙みしめ圧等の負荷がかかると天然歯は歯根膜に肥厚が起きて、少し挺出する(伸びる)のに対して、インプラントは負荷で骨の中へ押し込まれます。
    インプラントは、周囲の天然歯と比べて少しずつ低くなっていきます。前後の天然歯と同程度の当たり(咬合)のあるインプラントを見たことがありません。
    つまり、強い嚙みしめ圧は、インプラントの歯にかからず、天然歯に集中して天然歯を少しずつ弱らせて行きます。
  3. 咬み合わせバランス調整が難しい
    歯を弱らせないためには、夜間を含めて嚙みしめ圧がうまく分散できている事が大事です。
    ブリッジや義歯でも(天然歯列でも)嚙みしめ圧をバランス良く受けないと問題が起こりますが、インプラントは、本質的に構造的に天然歯とのバランスの良い咬み合わせが成立しない(少し低い)のです。義歯は、咬み合わせのバランスを簡単に修理・調整できますが、インプラントの歯は大変です。
  4. 除去する時も、大変です。
    インプラントの材質が合っていても、嚙みしめ圧がかかると壊れることもあり、特に骨粗鬆症や出血性素因や高血圧が特に晩年にあると、インプラントの除去を考えると、とても大変です。また、寝たきり状態になると、もっと大変でしょう。
    インプラントを何本も入れて、少しずつ壊れて、10年ぐらいたって大変な状況になることがあります。インプラントが無ければ、最後には、全部抜いて総入れ歯という手もありますが、多くの壊れたインプラントにはお手上げです。インプラント難民です。
  5. 天然歯側の負担が増える
    天然歯より小ぶりで、歯根膜がない為、どうしても天然歯側で咬むことになります。・・・入れ歯も同様ですが、入れ歯は高さなどの修正が容易です。
  6. 経年や転居により、メンテナンスできなくなる可能性がある
    インプラントは定期検診が必要です。インプラントには色々な製品があり各歯科医院により様々なインプラントが使われています。同じ歯科医院でも、何年かごとに新しい製品に切り替わることがあります。また、患者さんが転居した時、患者さんのインプラントに対応できる歯科医院が近くにないこともあります。
  7. 歯周病に弱い
    インプラントは歯周病に弱く、遺伝要因での歯周病のひどい人がインプラントを入れると、その周囲のブラッシングが大変です。・・・オールオン4など
  8. 歯並びに悪影響の恐れ
    自分の歯とインプラントの骨との結合機序が違うため、スキマが開くなど並びにずれ(特に前歯)が起こりやすい。

ですから、夜間の嚙みしめ圧が小さく、前後の天然歯が手つかずで、1本だけの中間欠損で、インプラントの材質の親和性に問題がないならインプラントもありかもしれません。ただ、その1本欠損が起こった原因を考えないと、同じ傾向が続き2本、3本とインプラントが増えないとは言えないかもしれません。

気軽にインプラントを埋め込んでいいのでしょうか?

インプラント術後の不定愁訴が増加している。外傷性のものとは明らかに異なる症状を示す

インプラント術後、不定愁訴を訴える患者さんの脳血流シンチ画像。右側頭葉に有意な血流低下が認められた。症状との関連付けには慎重さが求められているが、口腔内では器質的に問題無しとされても、脳内に何らかの変化が起きている可能性は高い。

※「東京医科歯科大学」資料より抜粋

歯を失ってしまったら?

1~2本の歯が無くなってしまった場合には、以下の治療方法があります。

  1. 前後の歯を削ってつなぐ「ブリッジ」
  2. 歯の無い部分の骨を削って穴を開ける「インプラント」
  3. 取り外しタイプの「入れ歯」
  4. 抜いたばかりでしたら、他の歯の移植

「ブリッジ」でバランスの良い咬み合わせを作ることが出来れば(結構難しい)、長く維持することが可能です。天然歯のバランスがよいとは限りません。
また、「ダイレクトブリッジ」など、両隣の歯を余り削らずにできる場合もあります。そもそも、なぜ歯を失ってしまったのかの原因究明なしに次に進んでいいのでしょうか?
歯がなくなったのはその歯に問題があったのではなく、その歯に「夜間、バランスの悪い強いかみ締めがかかっていた」ことが主因であることが多いのです。負荷の余りかからない歯は多少汚れていても虫歯にもあまりなりません。

セカンドオピニオンについて

  • 歯の根っこに病巣がある
  • ヒビが入っている
  • 虫歯が深いなどで歯を抜かないといけないと言われたが、なんとなく納得いかない

当院では、上記のようなお悩みのある方にセカンドオピニオンを行っております。
経験では7割以上の方が抜歯しないですんでいます。特に本人の自覚症状がなければ、CTやレントゲン像に問題があっても「すぐ抜きましょう。」は、ありえません。様子をみるべきです。

オールオン4について

「オールオン4」「オールオン6」という治療法は、最小4本のインプラントの上に、前歯から奥歯まで一体となった人工歯を装着するものです。
ひどい遺伝要因の強い歯周病でこのままいくと・・・という人に限られるのでしょうが、それにしてもひどい治療法です。どうしてもなら、単なる総義歯のほうが、インプラントなどの異物がないだけ修理も楽で、体にも財布にも優しいでしょう。

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