睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりして、体が低酸素状態になる病気です。
1時間に10秒以上の無呼吸・低呼吸になる回数をAHIと言い、回数によって以下のように症状の重さが分類されます。
- 5~15回…軽症
- 15~30回…中等症
- 30回~…重症
CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法・酸素マスク着用)の適応は重症です。軽症例ではマウスピースしか打つ手はありません。
なんとか重症にならないように(一生CPAPの装着・月に一度の通院をしなくてもいいように)マウスピースを初期から使用することをお勧めします。
当院の「ナイトガード」というマウスピースを推奨しています。
無呼吸症候群・口呼吸の原因の多くは、主に咽頭部の気道径の狭さからくる呼吸困難です。鼻が詰まるから口呼吸が起きるのではなく、下顎のズレが気道を曲げ、鼻呼吸では息苦しくなり仕方なく口で息をするようになってしまいます。この口呼吸の習慣が鼻詰まりを招きやすいのです。耳鼻科で鼻を洗っても効果は一時です。
ですから、咽頭部の気道径を広げるため下顎を前に保持するマウスピースの夜間装着が有効な場合が多いです。マウスピースも様々なものがあります。保険適応の上下固定式のスリープスプリント(3割負担で約2万円)は、医科からの紹介状が必要です。その他、保険適応で1万円(3割負担)程度のものもあります。
ほとんどの方が「マウスピースを入れて寝た方が、呼吸が楽になり眠りの質が良い」とおっしゃるほど、異物感にはすぐに慣れます。
睡眠の質は全身の健康に大きく影響します。また顎や口元の表情のズレを緩和し、口呼吸ではなく鼻呼吸の比率を高め、歯を夜間の強圧(嚙みしめ圧)から守ります。強い噛みしめは、歯がダメになる最大の原因です。
ただ、マウスピースの調整は大変微妙で難しく、ある程度長期間の定期的な調整(3か月に1度くらい)は必須です。決して作って終わりではありません。
いきなりCPAP療法に頼る方法ではなく、マウスピースで対処できないのか、患者様の状況に合わせて提案いたします。通常のマウスピースよりも異物感が小さい当院のナイトガードもご案内可能です。ぜひご相談ください。
歯科医院において「ナイトガード」という言葉が氾濫しております。
しかし、当院でお勧めしているのは『当院のナイトガード』です。
私費のスプリントもいろいろありますが、当院の「ナイトガード」というマウスピースは異物感が小さいことが特徴です。
当院のマウスピースは、夜間の下顎の左右のズレを抑制し、気道径を狭くさせないで広げるため、入れて眠る方が眠りやすく、鼻呼吸の確立につながり眠りも深くなり、口の乾燥を防ぎ、歯の保護になります。
また嚙みしめ圧を多くの歯に分散できるので歯に問題が起きにくくなります。
無論、歯ぎしりはなくなり、風邪もひきにくくなります。
そして無呼吸症候群に大変効果があります。
細かい調整にこそ価値があります。
歯を悪くしない。呼吸を楽に・眠りを良くし、いびきや口臭を減らします。
破損や、今後歯の形が変化したとしても修理することが出来、約10年間ぐらい使用することが可能です。
歯を失う前に、ぜひナイトガードをご使用ください。
- 夜間の歯ぎしり・食いしばりから歯を守る
- 短期間で作成できる
- 調節をしっかりしないと合わないことがある
- 違和感が装着初めに出る
マウスピース(ナイトガード) |
165,000円(税込) |
※保険適用のものもございます。(3割負担で6,000円前後)
『CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法』は、機械的に酸素マスクを通して、酸素を送り込む方法です。
それはつまり、「自力呼吸」を諦めるということです。
酸素マスク使用の方に次のような声も聞きます。
- 酸素マスクにつながれているため寝返りが制限される。
- 酸素マスクで皮膚が荒れたり、異物感が強い
- 旅行の時など、一式持参する必要がある。
- 費用も月6千円ほど。つまり10年で72万円
- 一生続けていかないといけない。