いまから40年程前、片山恒夫先生の歯周病治療に出会いました。自費治療でしたが話題になって確か朝日新聞でも連載されていました。とにかく歯ぐきのなかの奥まで歯ブラシの毛先を届かせて徹底的に磨くのです。毎食後30分以上、1日1時間以上かけて。
そこまでやれば効果が上がることも多いです。しかし、弊害として歯ぐきを退縮させ、知覚過敏を引き起こすことも多いです。毎日1時間以上かけられますか?
歯科医療はそんな単純なものではありません。「磨け!磨け!磨けば歯周病は治るんだ。」という片手落ちのムードを作った人の1人かもしれません。
今だに、片山理論を評価する歯科医師もいるようですが、どうかと思います。
けっこう歯が汚れているのに80歳を越えて、ほとんど歯が残っている人が少なくないことをどう説明するのでしょうか?
遺伝・口呼吸による乾燥・かたよったかみ締めの力です。