様々な要因があり、むつかしいですが、そもそもなぜダメになったのかを考えるべきでしょう?担当の歯科医師がヘタだったとは限りません。例えばある歯にかぶせた修復物が外れたケースについて、ほとんどが強い嚙みしめ圧がその歯にかかったことが原因です。強い力がかかって外れなければ、いずれその歯は揺れてきたかもしれません。ある程度揺れてくれば、ほとんど抜くはめになります。強い嚙みしめ圧を長期に受けて揺れてくるよりは、外れて「バランスの良い咬み合わせ」に修正する機会が訪れたことが幸運だったとも言えるかもしれません。又は、バランスの悪いかみ合わせが続くことが、頭痛や肩こり・不眠の原因になったり、他の歯に強圧がかかりダメになっていく原因になったかも知れません。その歯だけ見ての判断はできません。強圧で外れるのを避けて少し低めに被せる事は、その歯に問題が起こりにくいでしょうが、他の歯に強圧がかかってダメになったり、不眠や頭痛の原因になったかもしれません。
夜間の下顎の大きな動きに上手く対応する「みんなでバランス良く御神輿を担ぐ」事は、なかなか難しいです。
ですから、リスクが大きい嚙みしめ圧の強い人は、歯が揃っているうちに夜間のマウスピースを考えると、眠りの質も向上して有益でしょう。
多くの修理した歯の中で、長持ちしているものは、単に低くて、あまり役に立ってないので長持ちしているだけかもしれません。