| 【矯正治療について】
◆矯正治療について(床矯正で歯列のアーチを拡大する利点)
歯を動かすということは、リスクを伴うもので、同時に頭の骨を動かすと言う事です。
つまり、頭の骨がひずむという危険があります。その危険は、人によって許容範囲が異なり、特に歯列のアーチが抜歯して小さくなる時にリスクは大きくなるようです。
事実、矯正による不定愁訴は、数多くあります。
反対に、狭いアーチを拡大すると、今まであらゆる治療でも治らなかった頭痛や腰痛が大きく改善することがあります。
狭いアーチの歯列で、一流の歌手やアスリートになるのは、大変難しいことでしょう。
出来れば、成長期が終わる前の子供の頃にアーチを拡大することは、ほとんどの子供にとって大きなプラスでしょう。
たとえ後に矯正するとしても、ずいぶん簡単になるでしょう。理想的には、6歳の臼歯の生える前の4〜5歳の子供が半年間、歯のアーチ(顎)を拡げるのは、大変意味のあることです。むろん本人にやる気を喚起しなければなりませんが・・・。
乳歯列の安定している4〜5歳がベストの時期で、永久歯が変に生えてから慌てると、面倒なことになります。
■矯正を考えておられる方へ
床矯正は安く始められて手軽な印象を持たれがちなのか、安易な気持ちで来られる方が多いように感じます。
床矯正は、主に5〜6歳の子供さんで少し顎を広げて置くと、なにもしないよりは成長期の顎の発達にプラスになりますよ。
従来の永久歯が並んでからスペースがないなら安易に4本の歯を抜いて並べる考えでは小さな顎のアーチになって、大変なことになりますよ。・・・確かにそうではあるのですが、永久歯列の完成には中学1〜2年ぐらいまでかかります。じゃあ5〜6歳から6年ぐらいずっと夜間、口の上下に入れ歯のようなものを入れ続けるのか?
確かに成長期に歯を動かすほうが、成長期が終わった人より頭蓋骨にかかるひずみが小さいしそれなりに歯が自然に動いて無理なく良い噛み合わせが出来るように思います。
しかし6年はあまりに長く途中で嫌になってしまいます。
床矯正装置は外せるのが長所であり、大きな短所でもあるのです。
結局、症例によって違いますが、半年ぐらい床で拡大して一旦やめて、第一大臼歯(6番)の近心への移動を歯のうらの細いワイヤーで防止、もしくは少しずつ拡大して、月に一回の来院で適切な処置をして行くのが望ましいのでは。これなら歯を抜くことなしにきれいにU字型のきれいな歯列が出来ます。・・・きれいなU字型の歯列でいい噛み合わせの人は10人に一人ぐらいです。
大人の矯正では、なるべく歯は抜きたくないのですが、症例によっては抜かざるを得ない場合はあります。主に池袋のポール矯正の手法で行っています。大人の場合、あまり床矯正は使いません。
大人の矯正は歯と共に頭骸骨が動くので、リスクの伴うものであることを承知して頂きたいと思います。適当に並びがよくなっても、いい安定した噛み合わせが出来ないとまただんだん歯並びは崩れていくのです。
最後はフルバンドで半年ぐらいの仕上げが必要です。
出来たら子供のうちから始めたほうが、歯を抜かずに、生体へのひずみも小さいのです。
ぜひ、5〜6歳で相談に来て下さい。
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